薪窯焼きのピッツァは何と言っても焼き立てが最高に美味しいタイミングです。
ピッツァとはいかに生地を美味しく食べるのか?が私にとってのテーマです。
日本人がお米を愛するように、イタリアの食文化の一つであるピッツァとは、まさに生地そのものだと
思っています。
いかに豪華な具材が載っていようが、生地の美味しくないピッツァは美味しくありません。
チーズの量が美味しさと比例するのではないのです。
極端な言い方と捉えられるかもしれませんが、焼き上がりから1秒1秒生地の食感は損なわれます。
私は薪窯焼きのピッツァこそ世の中で一番美味しく食べられる賞味期限の短い食べ物ではないかとさえ
思います。焼き立てのピッツァは、生地のサクサク感を最高に美味しく感じて頂けるはずです。
このサクサク感が時間が経つとなくなり、多くの人がピッツァの食感とイメージするモチモチ感に
変わっていきます。
この生地のサクサク感を味わって頂くために、生地を大切に、優しく丁寧に時間をかけて仕込んでいます。
その結果、開業当初より、小さなお子様から『みみまで美味しい』と、他店では残されがちなみみの部分
まで残さずお召し上がり頂いています。
写真を撮りたい人の気持ちも理解できますが、写真からは味の想像は出来ても、本当の味や食感を
感じることは出来ません。
どうしても撮りたいのならば先ずは1切れ食してもらえませんか?そのサクサク感を感じながら残りの
ピッツァを撮ってはどうでしょうか?
そしてせめて提供の前にカメラの準備をしておいて下さい。
冷めればモチモチの食感となり堅くなり美味しくなくなります。